垂れた耳がチャームポイントのロップイヤー。
そんなロップイヤーには「狭いところが好き」という可愛い習性があります。
実際に共に暮らしてみると、段ボールの隅っこや家具の下に入り込み、なかなか出てこない…なんて光景を目にする飼い主さんも多いのではないでしょうか。
これは単なるかわいい癖ではなく、うさぎさんの生態に根付いた大切な習性なのです。
この記事では、ロップイヤーの習性を分かりやすく解説し、なぜ狭いところを好むのか、その理由と飼育時の工夫についてお伝えします。

ボク、秘密基地もってるんだ。
秘密だから教えないよ。



ぼくたちロップイヤーは、すってんころりも好きだけど
ちょっと暗くて狭いところは、安心して落ち着くんだ。
ロップイヤーが狭いところを好むのはなぜ?


野生時代の本能
ロップイヤーを含むうさぎさんは、本来、野生では穴を掘って暮らす動物です。
広々とした場所にいると、外敵に見つかりやすく、命の危険にさらされます。
そのため、本能的に「狭い場所=安心できる隠れ家」と認識するのです。
外敵から身を守る習性
うさぎはとても臆病な動物で、少しの物音でも敏感に反応します。
大きな音や人の気配を感じると、とっさに狭い場所へ逃げ込むのは、身を守るための習性です。
ロップイヤーも例外ではなく、この行動は「安心を求めるサイン」だと理解すると良いでしょう。
安心感を得る心理的効果
狭いところに身を置くことで、周囲から守られている感覚を得られます。
人間でも「布団にくるまると安心する」「狭いカフェの隅っこ席が落ち着く」といった感覚がありますが、それと似ています。
ロップイヤーにとっても、狭い場所は心が落ち着くマイルームのような存在なのです。
飼育中によく見られる行動とケガなどから守る工夫


ロップ2歳のころ。
狭いところに入り込む行動
・ソファの下に潜り込んで、しばらく出てこない
・段ボールの中で丸くなって寝ている
・ケージの隅に身体を押し付けて休んでいる
こうした姿は「居心地がいい」と感じている証拠です。
決して「出てこない=問題」ではなく、むしろ自然な行動だと受け止めてあげましょう。
飼育に役立つアイテム
- トンネル型のおもちゃ
布製やプラスチック製のトンネルは、狭いところ好きな習性を満たす定番アイテム。
出たり入ったりする姿は見ているだけで癒されます。 - 隠れ家ハウス
木製や布製のハウスを設置すると、ロップイヤーが自分の安心できる場所として利用します。 - 段ボールや布カバー
家にある段ボールを活用し、入口を作るだけで簡易的な隠れ家になります。
狭い場所を好む習性にピッタリです。
注意点
狭いところに入りたがる習性ゆえに「電気コードの裏」や「家具の隙間」など危険な場所に入り込むこともあります。
また、段ボールなどは、かじったりするうちに、うさぎさんが段ボールや紙などを飲み込んでしまう可能性があります。
遊ばせる時は必ず目が届く所で。目を離さない様に注意しましょう。
誤飲やケガを防ぐためにも、飼育環境の安全対策は必須です。
体調がよくない時も、カーテンの下(窓側)などに隠れて、身を丸くしている事もあります。
共に暮らしている中での、「いつもとちょっと違う?」という感覚には間違いがないと筆者は考えています。
何か様子がおかしいなと少しでも気が付いた時は、かかりつけ医に診察してもらうことをおすすめします。
習性を理解して快適な暮らしを


ロップイヤーが狭いところを好むのは、野生時代から受け継がれた本能であり、安心感を得るための自然な習性です。
- 狭い場所が好きな理由を理解する
- 安心できる隠れ家やトンネルを用意する
- 危険な場所に入らないよう環境を整える
まとめ
今回は、ロップイヤーのかわいい習性について、以下3点をお伝えしました。
・ロップイヤーが狭いところを好むのはなぜ?
・飼育中によく見られる行動とケガなどから守る工夫
・習性を理解して快適な暮らしを
ロップイヤーにとって更に快適で安全な暮らしをサポートできる一助になれたら嬉しいです。
かわいいロップイヤーが「狭いところで安心してくつろぐ姿」は、私たち飼い主にとっても癒しのひととき。
暑い時、寒い時に、お部屋の中で一番安全・安心・快適な場所を見つける天才うさぎさん。
毎日の暮らしから習性を理解し、寄り添うことで、うさぎさんとの信頼関係を深めていきたいですね!
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